オオクワガタ幼虫の飼育方法を分かりやすく紹介!

オオクワガタ幼虫の飼育方法を分かりやすく紹介!

オオクワガタ飼育の醍醐味のひとつが幼虫から成虫へと育てることです。

卵から幼虫へと孵化し、幼虫から蛹へと蛹化してさらに成虫へと羽化するように、短い期間で神秘的に姿を変えて成長していきます。

その様子を観察しながら育てるのはホントにワクワクして楽しいものです。

ここではオオクワガタの幼虫の飼育方法について分かりやすく紹介します。

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オオクワガタ幼虫の飼育方法

オオクワガタ幼虫の飼育方法は大きく分けて次の3つの方法があります。

  • 菌糸ビン飼育
  • マット飼育
  • 材飼育

菌糸ビン飼育

菌糸ビン飼育というのは、オオクワガタの幼虫を飼育するために開発されたもので、クヌギなどの広葉樹を粉砕したものにオオヒラタケやヒラタケなどのキノコ菌を植えたものになります。この菌糸ビンの登場はオオクワガタ飼育に革命をもたらし、誰でも簡単に大きな成虫を育てることができるようになりました。オオクワガタ幼虫を飼育するうえで一番のスタンダードです。

マット飼育

マット飼育というのはクヌギなどの広葉樹を粉砕したものに添加剤を加えて発酵させた「発酵マット」を使った飼育方法です。発酵マットは自作もできますが手間がかかるため通常は市販のものを使います。

材飼育

材飼育というのはクヌギやコナラなどの材を使って幼虫を育てる方法で、マット飼育や菌糸ビン飼育がまだ無かった頃からおこなわれていた方法です。もっとも自然に近い飼育方法といえますが、飼育期間が長かったり準備に手間がかかったりするため、今ではほとんどおこなわれなくなりました。

ここでは現在のオオクワガタ幼虫の飼育で一番おこなわれている菌糸ビンでの飼育方法についてご紹介します。

菌糸ビンでの幼虫飼育に必要なもの

菌糸ビン飼育に必要なものですが、当然まずは菌糸ビンが必要になります。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 菌糸ビン

菌糸ビンには菌種がいくつかありますが、オオクワガタの幼虫飼育ではオオヒラタケ菌やヒラタケ菌のものを使うのが一般的です。

菌糸ビンのサイズも何種類かあります。小さいものだと500㏄クラス、通常サイズが800㏄クラス、大きいものだと1400㏄から2000㏄を超えるものもあります。

オオクワガタの幼虫飼育では、幼虫が小さいうちは500㏄クラスを使い、ある程度大きくなったら800㏄クラスを使います。大きく育てたい場合は1400㏄以上を使う場合もありますが、普通に飼育するのであればオスでも800㏄クラスで十分羽化させることができます。

菌糸ビンのほかには、幼虫を掘り出したりする際にスプーンを使用します。専用の虫スプーンなら底の深い菌糸ビンでも下まで届くため便利です。

オオクワガタ幼虫の菌糸ビンでの飼育方法

それでは実際に菌糸ビンを使った飼育方法をみていきましょう。

幼虫の初令、2令、3令について

オオクワガタの幼虫に限らずクワガタムシ・カブトムシの幼虫は、幼虫期間に脱皮を繰り返して大きくなります。加令といって、卵から孵化した幼虫は初令幼虫→2令幼虫→3令幼虫を経て蛹になります。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 初令 2令 3令

写真をみて分かるように、初令から2令、3令となるにつれて体や頭の大きさが一回り大きくなっています。3令の期間がもっとも長く、この期間に体はどんどん大きく成長していきます。

先ほど菌糸ビンのサイズを紹介しましたが、基本的には初令や2令幼虫は500㏄クラスの菌糸ビンに投入し、3令幼虫になったら800㏄クラスの菌糸ビンに投入するのが良いです。

(注) 初令など幼虫が小さいうちは菌糸ビンの菌に負けてしまって死んでしまうことがあります。初令・2令のうちは発酵マットで飼育して、3令になってから菌糸ビンへ投入するのもひとつの方法です。

幼虫を菌糸ビンに投入する

幼虫を菌糸ビンに投入する手順を紹介します。

まず菌糸ビンの蓋をはずします。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 菌糸ビンの蓋をとる

次にスプーンを使って上のほうに穴を掘ります。穴の大きさは投入する幼虫より一回り大きいくらいで大丈夫です。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 菌糸ビンに穴を掘る

続いて掘った穴の中に幼虫を入れます。幼虫は直接手で触らずにスプーンなどを使って入れてください。この時幼虫が怒って自分で自分のお尻あたりを噛んで傷つけてしまうことがありますので、幼虫の移動は手早くやりましょう。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 幼虫を投入する

あとは幼虫が自分で潜っていきますので、蓋を閉めて完了です。幼虫が潜るまでの時間には個体差がありますので、すぐに潜らなくても大丈夫です。数時間もすれば潜っていきます。

幼虫を投入した菌糸ビンは直射日光の当たらない室内の静かな場所に置いてください。

菌糸ビンの交換について

菌糸ビンの中のオガ粉を幼虫が食べていくと外からみてだんだん白い部分が茶色くなっていくのが分かります。この茶色い部分を食痕(しょっこん)といいます。目安として食痕が全体の7割くらいに広がってきたら菌糸ビンを交換する時期です。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 菌糸ビンの食痕

また、食痕があまり増えなくても菌糸ビンの内部を食べ進んでいることも多いです。菌糸ビン自体が菌が活きているため日にちが経つと劣化していきます。そのため食痕が広がっていなくても3ヶ月くらい経ったら交換するのが良いです。

食べ進む早さはオス・メスの違いや個体差によっても変わってきます。よく観察しましょう。

幼虫期間はオスで約10ヶ月~12ヶ月くらい、メスで約7ヶ月~10ヶ月くらいが目安です。飼育温度や個体差によっても大きく変わってきますので、あくまでも目安とお考えください。

通常は成虫になるまでにオスで3~4回、メスで2~3回ほど菌糸ビンを交換します。

幼虫があまり動かなくなってきたり食べる量が減ってきたら蛹になる兆候かもしれません。オオクワガタの幼虫は蛹になるために蛹室という楕円形の穴を横向きにつくります。菌糸ビンの横から見えることも多いです。

もしも蛹室っぽいものを作り始めたら、絶対に菌糸ビンは交換しないようにして下さい。蛹室を壊してしまうと無事に蛹になれなくなる恐れがあります。

オオクワガタ幼虫の飼育方法 蛹室の様子

上の写真は菌糸ビンの底部分に蛹室をつくった様子です。横長の楕円形の空間の中に幼虫が横たわっているのが分かります。この蛹室という部屋の中で蛹になります。こうなったらビン交換はせずに振動などもあたえず静かに見守ってください。

蛹になる時期は一番デリケートな時です。動かさずに様子をみてあげましょう。

蛹室をつくってから2週間くらいで蛹化するための最後の脱皮をします。蛹になると大体3~4週間くらいで成虫へ羽化します。上手く蛹室を外から見える位置につくってくれると羽化の様子も見れます。

成虫へ羽化したては体がまだ柔らかく弱い状態ですのですぐに出してはいけません。目安として2週間くらい経つと体が固まってきますので、もう少し様子をみて3週間くらい経過したら掘り出しても大丈夫です。

羽化したオオクワガタはすぐにはエサを食べません。活動が活発になりエサを食べるようになるまでには2~3ヶ月ほどかかりますので、それまでは湿気だけ切らさないようにマットで管理します。

まとめ

オオクワガタの幼虫は初心者の方は菌糸ビンで飼育するのが簡単です。室内の直射日光の当たらない場所なら常温でも飼育できます。

菌糸ビンは食べ具合にもよりますが、2~3ヶ月くらいを目安に交換してあげましょう。

蛹になる様子がみられたら菌糸ビン交換は厳禁です。あとは蛹室で無事に羽化するまで静かに見守りましょう。

今日はこのへんで。

それではまた!

 

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