菌糸ビンの保存方法について【保存期間は?常温でも可能?】

菌糸ビンの保存方法について【保存期間は?常温でも可能?】

菌糸ビンの保存方法ってご存知ですか?

今やオオクワガタをはじめクワガタ各種の幼虫飼育に欠かせない菌糸ビンですが、保存方法や期間についてご存知ない方ってけっこう多いです。

というのも、そもそも菌糸ビンの菌は生きているため長期保存には適さないんです。時間の経過とともに劣化していきます。

一番良いのは必要な分だけ用意してすぐに使用すること

このとおりなんですが、どうしても余ってしまったり保存しなくてはならない場面って出てきますよね。

今回は菌糸ビンの保存方法について、できるだけ劣化を抑える方法や常温保存の注意点などについて紹介したいと思います。

それではみていきましょう。

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菌糸ビンの保存方法について【注意点など】

菌糸ビンの保存方法について

やむを得ず保存しなくてはならない場合、劣化を抑えて保存するにはどうすればいいのでしょうか。

菌糸ビンの劣化には菌糸の活動の活発さが大きく関わってきます。

菌糸が活発に活動していればその分劣化も早くなりますし、活動を抑えてあげれば劣化を少なくすることができます。

菌糸の活動は温度に左右されます。基本的に高温下だと活発になり低温下だと活動を抑えられるんです。

そのため一番良い菌糸ビンの保存方法は次のとおりです。

冷蔵庫の野菜室で保存する
菌糸ビンは冷蔵庫の野菜室で保存する

冷蔵庫のメーカーによっても異なりますが野菜室はだいたい3℃~7℃くらいの温度になっています。このくらい低温なら菌糸の活動を抑えられますので劣化が少なくなります。

野菜室が難しければ冷蔵室(野菜室よりもやや温度が低い)でも大丈夫です。

ここ注意です冷凍庫は菌糸が凍って死んでしまいますので厳禁です。

冷蔵庫で保存した場合の保存期限の目安は約1ヶ月~2ヶ月くらいです。それ以上でも使える場合もありますが早めに使用するのがおすすめです。

常温保存をする場合はどうしたらいいのか?

菌糸ビンを保存するなら冷蔵庫の野菜室が一番おすすめではありますが、とはいえ難しいという場合もあると思います。

その場合は常温保存ということになります。冷蔵保存より長持ちしにくくはなりますが常温でも保存できます。

常温保存の場合は次の点に気を配りましょう。

できるだけ涼しく温度変化の少ない場所で保管する

直射日光は厳禁です。ポイントは温度変化が少ないという点でして、温度変化が大きくなるとキノコが生えてきやすくなるからです。ちなみに菌糸ビンとフタの間にビニールシートを挟んでおくとキノコが生えにくくなります。

菌糸ビンのキノコについてはこちらの記事をご参考ください。

冬場なら暖房の影響が少ない玄関や廊下、夏場ならエアコンが効いた部屋がいいでしょう。特に夏場の高温(30℃以上)にはご注意下さい。劣化が一気に進んでしまいます。

常温の保存期限の目安は約1ヶ月くらいです。とくに常温の場合は温度に左右されます。

ここ注意ですダンボールなどに入れたまま保存すると菌糸ビンが発熱することがあります。必ず箱から出してビン同士は隙間がでるように置きましょう。

菌糸ビンがこんな状態になったら使用するのはやめておきましょう。

菌糸ビンを保存していると劣化が進むにつれて見た目で状態が変わってきます。

菌糸ビンの色が黄色っぽく変色してきたら劣化してきている兆候です。そこからさらに劣化すると菌糸ビンの中身が縮んでビンとの間に隙間ができたりします。

菌糸ビンの変色や縮みが大きい場合やその他明らかに通常とは違っていたら使用はやめておきましょう。

また菌糸ビンの側面などに水がたまることがあります。菌糸の呼吸により水が発生するからです。劣化の原因にもなりますのでビンを逆さまにして水を取り除きましょう。

まとめ

菌糸ビンの保存方法について保存期限や注意点などについて紹介しました。

まとめると次のとおりです。

菌糸ビンの保存は冷蔵庫の野菜室が一番おすすめ。常温保存の場合はできるだけ涼しくて温度変化の少ない場所で。

 

保存期限の目安は、

 

冷蔵保存・・約1ヶ月~2ヶ月

 

常温保存・・約1ヶ月

 

菌糸ビンが変色したり中身が縮んだりと明らかに通常と違ってきたら使用しない。

基本的には菌糸ビンは保存には適しません。そのため必要な分だけその都度用意するのがいいでしょう。

産卵セットして幼虫が産まれた場合には、割り出してみて幼虫の数を確認してから菌糸ビンを用意するなどです。大切な幼虫を育てる菌糸ビンはできるだけ新鮮な状態で使いたいところです。

今日はこのへんで。

それではまた!

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