オオクワガタ 羽化後の管理について。取り出しはいつ?

オオクワガタ 羽化後の管理について。取り出しはいつ?

オオクワガタ幼虫の飼育記録のPart4です。

今回はオオクワガタが羽化した後の管理、取り出しはいつ行えば良いのかについてご紹介します。

 

前回までの記事はこちらをご覧ください。

オオクワガタ幼虫の飼育記録【Part.1】菌糸ビンへの投入

オオクワガタ幼虫 菌糸ビン交換のタイミングと方法とは?【Part.2】

オオクワガタ幼虫が蛹室を作った時の注意点は?【Part.3】

 

それではみていきましょう!

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オオクワガタの羽化

オオクワガタの幼虫が蛹になってから成虫するまでの期間は、目安として

約2週間~4週間です。

 

この期間は飼育している温度やオス・メスの違いまた個体差などによっても変わってきます。

ですのであくまでも目安としてお考えください。

蛹から成虫へ羽化するまでの状態は一番デリケートな時期ですので、急激な温度変化や振動を与えないように注意しましょう。

 

前回の記事でもご紹介しましたが、4月22日に蛹になっているのが確認できたメスは5月13日に成虫に羽化しました。

 

4月22日蛹化

蛹になった様子

 

5月13日羽化

オオクワガタ メス 羽化直後

まだ羽化したばかりで頭の部分は赤く、上羽は白いのが分かります。

なんともいえない綺麗な姿です。

 

4月27日に蛹化したオスのほうは、5月19日に羽化しているのが確認できました。

 

4月27日蛹化

オスの蛹の様子

 

5月19日羽化

こちらも体が赤く上羽は白い状態です。

上羽の下から薄い白色の羽が出ていますが、通常は日にちが経つときれいに上羽の中に入るので大丈夫です。

 

オオクワガタの羽化後の管理はどうするの?

羽化した直後はオオクワガタの体はまだとても柔らかくデリケートな状態です。

早く羽化したオオクワガタを観たい気持ちになりますが、ここはグッと我慢しましょう。

まだ体が柔らかいオオクワガタは日にちをかけて徐々に固くなっていきます。

 

10日も経てば赤かった体は見慣れた黒い色に変わります。

蛹室の中で動いているのも分かるでしょう。

そうなると「早く取り出してエサや水をあげなきゃ死んじゃうんじゃないか?」って思われるかもしれません。

 

でも大丈夫。

オオクワガタは成虫に羽化してから2~3ヶ月はエサを食べません。

その間は蛹室の中でじっと過ごしています。

水分も与えなくて大丈夫です。無事に羽化までできた菌糸ビンの内部はある程度湿気がありますので、基本的にはそのまま様子をみてあげて問題ありません。

逆に黒くなったからといってすぐに取り出してしまうと、体がまだ完全に固まってなく弱ってしまう危険があります。

 

目安としては羽化してから約1ヶ月くらい経てば取り出しても問題ありません。

 

取り出すタイミングは飼育する方によっても様々です。

羽化してから1ヶ月くらい経って取り出す方もいれば、取り出さずにオオクワガタが自分で外に出てくるのを待つ方もいます。

 

オオクワガタは羽化してから約2ヶ月~3ヶ月くらい経つと活動を始めてエサを食べるようになります。

エサを食べ始めることを後食とよびます。

 

後食するまでの期間はこれも飼育温度などの環境や個体差によって変わってきます。

 

オオクワガタの取り出し方。注意点は?

オオクワガタを取り出すのは簡単です。

菌糸ビン交換の時に幼虫を取り出すように、スプーンで菌糸ビンのオガを掘り進んで取り出します。

 

外から蛹室が確認できればどの位置にオオクワガタがいるのか分かりますが、外から見えない場合は注意が必要です。

幼虫の時よりは成虫のほうが体も固く丈夫なので少々のことでは傷ついたりしませんが、それでもスプーンを力強く当ててしまわないように慎重に掘りましょう。

 

羽化したメスとオスの成虫は6月15日に取り出しました。

オオクワガタ メス 取り出し

蛹室から顔を出しているメスです。

飼育していて羽化した成虫を取り出すこの時は一番ワクワクすると思います!

 

こちらはオスのほうです。

オオクワガタ オスの取り出し

傷や凹み(ディンプル)も無く綺麗な状態で羽化してくれました。

 

今回はオスもメスも綺麗な状態で無事羽化してくれましたが、場合によっては羽化不全といって形が崩れた状態で固まってしまうこともあります。

・上羽が綺麗に閉じず崩れたようになってしまう。

・大アゴや角が曲がった状態で羽化してしまう。

・腹部や後羽がきれいに上羽におさまっていない。

・上羽などに大きな凸凹ができてしまう。

こういった状態を羽化不全といいます。

 

羽化不全がひどいと羽化して間もなく死んでしまうこともあります。

ただ、少々形が崩れているくらいでしたら交尾や産卵させることも問題ありません。

 

せっかく育てたオオクワガタが羽化不全になってしまうと悲しいですが、起こり得ることですのでしっかりと飼育してあげましょう。

羽化不全の防ぎ方についてはまた別記事でご紹介したいと思います。

 

今回羽化したメスとオスの写真です。

 

羽化したオオクワガタのオス

 

オオクワガタを取り出した後の管理方法。

オオクワガタを取り出した後は、飼育ケースに移しても良いですが、エサを食べるまでは羽化した菌糸ボトルで管理すると便利です。

羽化した菌糸ボトルの中のオガを全部取り出し、キレイに洗ってから成虫管理用マットを半分くらいまで入れます。

成虫管理用マットは霧吹きなどで水分を含ませてください。

エサを食べないからといって湿気がないカラカラの状態では死んでしまいます。

 

オオクワガタは後食するまではマットの中に潜ったまま出てきません。

そのため、飼育ケースのような大きな容器でなくても問題ないので菌糸ボトルだと管理しやすくて便利です。

 

マットの上に出てきて歩き回るようになりましたらエサを食べますので与えてみてください。

うっかりすると活動を始めているのにエサを与えるのを忘れてしまうなんてことも起こりがちなのでそこは注意が必要です。

小まめに観察してあげてください。

 

また、活動前のオオクワガタを頻繁に取り出したり触ったりするのは避けましょう。

本来でしたらまだ蛹室の中でじっとしている時期なので、そっと様子をみてください。

 

今日はこのへんで。

それではまた!

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