こんにちは、ビートルファームです。
今回はタイワンオオクワガタをご紹介します。
見た目は日本のオオクワガタにとっても似ていますが、
国産オオクワガタよりも体や大アゴが太く独特な雰囲気が魅力です。
ではみていきましょう!
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タイワンオオクワガタの生息地は?
その名のとおり「台湾」に生息するオオクワガタです。
グランディスオオクワガタ(Dorcus grandis grandis)の亜種とされています。
台湾は石垣島からわずか約270kmに位置するように、地図でみてもとっても日本から近い国ですね!
タイワンオオクワガタの有名な産地としては台湾「南投県」・「桃園県」・「高雄」などが挙げられます。
このタイワンオオクワガタ、現在では保護種に指定されていて現地での採集が禁止になっています。
そのため野外採集の個体が日本に入ってくることはありません。
現在日本で販売されているタイワンオオクワガタは国内で累代飼育されたものになります。
以前はクワガタブームで飼育する方も多かったのですが、今では飼育数も減っているため流通量もだいぶ少なくなりました。
人気種なので累代飼育が絶えてしまうことはないと思いますが入手が難しくなってしまうのは残念です。
タイワンオオクワガタの魅力はここ!
タイワンオオクワガタの魅力は何といっても独特なカッコ良さにあります!
国産オオクワガタと似ていますが、比べると体ががっちりとして太く、大アゴが短めで湾曲しているのが特徴です。
ギネスサイズは国産オオクワガタに劣りますが、70mm~70mm後半くらいのサイズはタイワンオオクワガタのほうが出やすいです。
簡単にそこそこ大きく育ちますので飼育していて楽しいと思います!
また、タイワンオオクワガタには「Gタイプ」・「Cタイプ」と呼ばれる特徴があります。
前胸背板のサイドラインの形状によってタイプが分かれます。
Gタイプはラインが直線的で、Cタイプは「S字」のように曲がった形状をしています。
↑画像の枠線の部分ですね。こちらはGタイプ。
また、個体によっては大アゴの内歯が上向きになるものや横向き(中歯)になるものがいます。
これらは同じ種親からでも異なる特徴の個体が産まれるため、
どんな感じのオスに羽化するのか楽しみながらブリードすることができます。
タイワンオオクワガタの飼育方法について
タイワンオオクワガタは国産オオクワガタと同じような方法で飼育できます。
寿命も2~3年くらいと長いですのでとっても飼育しやすいです。
詳しくはオオクワガタの飼育方法をご紹介したこちらの記事をご参考ください。
ひとつ注意が必要なのが飼育温度です。
他の外国産クワガタムシと比べるとタイワンオオクワガタは日本の温度変化にも強い種類です。
ですが国産オオクワガタのように野外の気温で越冬したりは難しいです。
冬季は最低でも10℃以上にはなるように室内のできるだけ暖かい場所で飼育するのが良いです。
夏場の暑さにも強いですが、こちらもやはり30℃は超えないようにしましょう。
タイワンオオクワガタの産卵方法について
産卵方法についても国産オオクワガタと同じ方法でおこなえます。
材産みといって、クヌギやコナラなどの産卵木に産卵するタイプです。
セット方法についてはこんな感じです。
産卵木は2~3本埋め込むのがおすすめです。
人工カワラ材も効果的です。
国産オオクワガタと同様に温度が低いと産卵しませんので、安定して20℃以上、理想は23℃~25℃くらいがいいでしょう。
夏季なら温度管理しなくても常温でOKです。(ただし30℃以上を超える高温は避けましょう)
幼虫期間は菌糸ビン飼育なら約8ヶ月~1年くらいが目安です。
菌糸ビン飼育が簡単に大きく育つためタイワンオオクワガタにはおすすめです!
まとめ
台湾に生息するタイワンオオクワガタについてご紹介しました。
国産オオクワガタに似ていますが、独自の魅力がいっぱいあります。
現在は台湾現地で採集が禁止されていることからも、国内で累代飼育されている個体は貴重です。
飼育数が減っていることなどから価格は以前に比べて上がっていますが、入手可能ならぜひブリードしてみてください。
今日はこのへんで。
それではまた!