オオクワガタ幼虫の飼育記録のPart2です。
今回は菌糸ビンを交換するタイミングと方法についてご紹介します。
前回の記事はこちらをご覧ください。
それではみていきましょう。
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オオクワガタ幼虫、菌糸ビンの交換時期・タイミングはいつがいい?
オオクワガタ幼虫を菌糸ビンで飼育する場合、1本だけで羽化させるのではなく、途中で何回か新しい菌糸ビンに交換してあげます。
交換時期やタイミングの目安としては、
1、茶色い部分がビン全体の6~7割くらいまで拡がった
2、投入から2~3ヶ月くらい経過した
3、菌糸ビンに水がたまったり劣化してしまった
などの場合は新しい菌糸ビンへ交換してあげましょう。
写真のように幼虫が食べたり移動したりすると白い部分が茶色くなっていきます。
この部分が全体の6~7割くらいまで拡がったら交換の目安です。
幼虫の食べ具合というのはオス・メスの違いや温度、個体差によっても変わってきます。
たとえば冬季で常温で飼育していると活動が鈍くなったり越冬状態になるため食べる量は少なくなります。
逆に冬季でも20℃以上に加温していれば活動し続けるため食べる量は多くなります。
また、菌糸ビンへの投入から2~3ヶ月くらい経過しましたら、菌糸が劣化してきますので交換してあげましょう。
菌糸自体が活きていますので時間とともに劣化します。
劣化する早さも環境によって違いがでますが、温度が高かったり、温度変化が大きいと劣化しやすくなります。
あまり食べ進んでいなかったり、投入からそれほど期間が経っていなくても菌糸ビンの状態が悪くなってしまった場合は交換してあげましょう。
たとえば青カビが生えることがあります。
もし食痕(茶色い部分)だけに青カビが少し生えるようでしたら様子をみます。
もしも青カビが食痕の部分だけじゃなく、白い部分も含め大部分に発生するようでしたら交換しましょう。
その他にも菌糸ビンの底に水がたまったり、側面と菌糸部分に隙間ができたりなど菌糸ビンの状態が悪くなってしまったらその時点で交換するのが良いです。
菌糸ビンの交換方法について
次に菌糸ビンの交換方法についてご紹介します。
前回11月に3頭のオオクワガタ幼虫を菌糸ビンへ投入しましたが、投入してから約3ヶ月が経過しましたので交換しました。
ちなみに前回投入時の幼虫の体重は、
11月13日 4.1g、4.6g、6.1g でした。
今回の交換時にも測定してみると、
2月6日
4.1g → 9.2g
4.6g → 12.8g
6.1g → 9.3g
にそれぞれ成長していました。
まず菌糸ビンから幼虫を取り出します。
この時、側面から幼虫が見えるようであれば幼虫の位置が分かるので良いのですが、見えない場合は掘り出す際に幼虫を傷つけないように注意が必要です。
少しずつ慎重に虫スプーンを使って掘っていきます。
幼虫がいるところには隙間がありますので、少しずつ削っていくように掘っていけば隙間があれば気づきます。
幼虫が見えたり、いそうな隙間があったらその周辺は特に慎重に掘って幼虫を取り出します。
幼虫が取り出せるくらい掘ったら、スプーンで幼虫を傷つけないように取り出します。
幼虫を取り出したら、あとは新しい菌糸ビンへ移してあげるだけです。
菌糸ビンへ移す方法は、前回の投入時と同じように菌糸ビンに幼虫が入るくらいの穴を掘ってそこに幼虫を入れてあげます。
あとは自分で潜っていきますので、菌糸ビンの蓋を閉めれば完了です。
菌糸ビンは菌種やメーカーの違いによって環境が変わります。
環境が変わると幼虫が馴染めず潜らないことがありますので、必ず同じメーカーの菌糸ビンを使用するようにしましょう。
菌糸ビンのサイズは500㏄を交換する場合はオスもメスも800㏄へ交換。
800㏄を交換する場合は、大きく育てたいオスは1400㏄。メスや小さめのオスは800㏄で大丈夫です。
まとめ
オオクワガタ幼虫の菌糸ビン交換のタイミングと方法についてご紹介しました。
交換のタイミングとしては、
幼虫がたくさん食べていた場合
投入から2~3ヶ月経過した場合
菌糸ビンの状態が悪くなった場合
が交換の目安です。
交換方法は幼虫を傷つけないように慎重に掘り出して、あとは新しい菌糸ビンへ投入するだけです。
次回は幼虫が蛹室を作り出したときの注意点についてご紹介していきますね。
今日はこのへんで。
それではまた!