今回はオオクワガタ幼虫の冬の飼育方法について温度管理をメインに紹介します。
「オオクワガタ幼虫って冬はどうすればいいんだろう?」
初めて飼育するほとんどの方が疑問に思うのではないでしょうか。
結論からいえば、
室内であれば特別な温度管理はしなくても大丈夫です。
ただいくつか注意点もありますのでそのあたりも詳しく紹介したいと思います。
それでは詳しくみていきましょう。
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オオクワガタ幼虫の冬の温度管理はどうすればいい?
オオクワガタ幼虫を飼育する場合は冬季でも特別な温度管理は必要ありません。
野生のオオクワガタ幼虫も冬季はクヌギなどの朽ち木の中で過ごしています。そのため低温には強いです。
凍ってしまうような低温はさすがにNGですが室内でしたらそこまで温度が下がることはないでしょうから、室内飼育なら温度管理しなくても大丈夫というわけです。
ですが注意点もあります。
その前にオオクワガタ幼虫の温度の違いによる変化について知っておきましょう。
23℃~25℃くらい・・活発に活動してエサもたくさん食べます。
20℃~22℃・・活動してエサを食べます。
18℃~19℃・・活動が鈍くなりますが量は減ってもエサを食べます。
13℃~17℃・・温度が下がるにつれエサを食べなくなります。
10℃以下・・動かなくなり冬眠状態になります。
目安としては上記のとおりです。あくまで目安なので個体差によっても違いが出る場合があります。
ここで重要なのは、冬季でも温度が高ければ活動をし続けますし低ければ冬眠状態にはいるということです。
たとえば暖房の影響で1日のうち高温の時間もあれば低温の時間もあるようですとオオクワガタ幼虫にとってストレスになってしまうんです。
オオクワガタを大きく成長させたいのであれば温度管理が効果的です。
普通に飼育する場合なら特別な温度管理は必要ありませんが、少しでも大きな成虫に育てたい場合は温度管理すると効果的です。
オオクワガタ成虫の大きさというのは幼虫期間にどれだけ大きく育つかによります。
冬季でもできるだけエサを食べさせたほうが大きく育ちやすいんです。常温飼育だと冬は気温が低下してエサをほとんど食べなくなりますので。
そこで冬でも温度管理してあげることでエサを食べ続けるように管理するわけですね。
じゃあ25℃前後の高温で管理し続ければいいかというと実はそれは良くなかったりします。理由は次のとおりです。
■高温下で成長が早くなりすぐ蛹化してしまう
■幼虫が冬を感じられず逆に蛹になれない(セミ化)
冬季でも温度が高ければオオクワガタ幼虫は活動が活発のままエサもたくさん食べます。しかしその分成長のサイクルも早くなりすぐ蛹化してしまうことがあります。
蛹化するともうそれ以上の大きさには成長しませんので、結果的にはあまり大きく育たずに成虫になってしまうことも。
オオクワガタ幼虫は季節の変化に敏感で冬の低温から春以降の気温上昇を感じとって蛹になります。
ところが冬に25℃前後など高温で飼育していると幼虫は冬を感じることができません。すると春や夏といった本来蛹になる季節も感じることができず蛹になれないケースが出てきます。これを俗にセミ化といいます。
オオクワガタ幼虫のセミ化を防ぐために必要なこと
セミ化を防ぐためには幼虫に冬を感じさせてあげることが重要です。
つまり幼虫が冬を感じつつもエサを食べ続ける温度を保ってあげるということです。ここが温度管理のポイントです。
目安としては18℃~19℃で管理する場合が多いと思います。
幼虫が夏に孵化した場合になりますが、12月下旬~2月の冬季はこれくらいの温度で管理して幼虫に冬を感じさせつつエサも食べさせ、3月以降に温度を徐々に上げて蛹化させるといった感じです。
また菌糸ビンは20℃前後で菌の活動が活発になります。そのくらいの温度帯のときに温度変化が大きくなるとキノコが生えやすくなります。
温度管理する場合はできるだけ温度変化が大きくならないようにしっかりと温度を管理するのがポイントです。
まとめ
オオクワガタ幼虫の冬の温度管理について紹介しました。
まとめると次のとおりです。
■室内なら特別な温度管理は不要
■できるだけ温度変化の少ない場所で育てる
■温度管理する場合は幼虫に季節を感じさせてあげる
もちろん生き虫ですのでこれなら絶対大丈夫というのはありません。
とはいえオオクワガタ幼虫は他のクワガタに比べて飼育し易い種類です。あまり難しく考えすぎなくてもいいかなと思います。
今日はこのへんで。
それではまた!