オオクワガタは国内のクワガタの最高峰ともいえる魅力あふれるクワガタムシです。
ヒラタクワガタやミヤマクワガタ、ノコギリクワガタなど他のクワガタと違って野外で採ることが非常に難しく、子供の頃に憧れた方も多いのではないでしょうか。
ここではオオクワガタの飼育の楽しみ方をご紹介します。オオクワガタ飼育を知らない方や、これから始めてみたいなって方は是非これを読んで始めてみてもらえると嬉しいです。
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目次
今すぐ飼育したくなる!オオクワガタ飼育の楽しみ方4選
オオクワガタ飼育の楽しみ方はたくさんあります。人それぞれに違った楽しみ方もあるでしょう。
基本的には大きく分けると次の4つの楽しみ方があります。
- 普通に飼育する
- 累代飼育する
- 産地にこだわって飼育する
- 大きさ・形にこだわって飼育する
ではひとつずつ詳しくみていきましょう。
普通に飼育するだけでも楽しい!
オオクワガタは今までにクワガタを飼育したことがないという方でも、誰でも簡単に飼育できるのが魅力です。
その理由の第一が特別な温度管理が必要ないことです。
クワガタやカブトムシを飼育するうえで一番気をつけないといけないのが温度管理です。特に外国産のクワガタムシやカブトムシはほとんどが温暖で1年の温度変化があまりない地域に生息しているため、日本のように四季によって温度変化が激しい環境には対応できない場合が多いです。
そうすると特に夏季や冬季に温度管理をする必要がでてきます。
また、国産のクワガタムシでもミヤマクワガタなど高温に弱い種は温度管理が必要になります。
ところが、オオクワガタはこの温度の変化にめっぽう強いんです。
夏季でも冬季でも基本的に温度管理する必要がありません。
また、寿命が他のクワガタよりも長いのも特徴です。国産のミヤマクワガタやノコギリクワガタなどは寿命が活動を始めてから数ヶ月しかないのに比べ、オオクワガタは1年~2年、長ければ3年以上生きることもできます。
長い間飼育すると愛情も深くなりますし、やっぱりその分楽しいです。
特別なことにこだわらず、小さな家族の一員として普通に飼育するだけでも十分楽しむことができます。
警戒心が強いため普段は隠れていることも多いですが、ちょくちょく観察しているとエサを食べに出てきていたり、いつもと違った行動など見ているだけでも楽しいです。
また、ちょっと工夫して飼育ケース内に木や葉っぱなどを置いて自然を再現するテラリウムをつくって飼育するのも楽しいです。
自然に近い雰囲気のほうがより観察も楽しくなります!
累代飼育を楽しむ!
累代飼育はオオクワガタ飼育の最大の楽しみ方といってもいいです。累代飼育とは繁殖させることで親から子、子から孫へと何世代にも渡って飼育していくことです。
オオクワガタは産卵させて幼虫を飼育することも、他のクワガタムシよりも簡単におこなうことができるため、これも初心者の方におススメです。
オオクワガタは産卵する時期が決まっていて、ある程度温度が高くないと産卵しません。だいたい5月下旬~9月上旬くらいまでが産卵させることができる時期になります。
冬季になると体内時計みたいなものがあるのか、温度管理をして温度を高く保っても産卵しないことが多いです。
夏場に産卵すると卵から幼虫へと孵化し、1年~2年かけて幼虫から蛹、そして成虫へ羽化します。幼虫期間は飼育方法やオス・メスの違いによっても異なってきます。早ければ1年もかからずに羽化することもあります。
産地にこだわって飼育する!
産地とはオオクワガタが採集された場所になります。野外での採集が非常に難しいオオクワガタでは、どの場所で採れたものなのかという産地にこだわって飼育する方も多いです。
日本全国どこでも採集できるというわけではありません。
昔から有名なオオクワガタの産地としては、
- 山梨県韮崎市周辺
- 大阪府能勢周辺
- 佐賀県筑後川周辺
が挙げられます。その他にも福島県南会津なども有名です。
こういったオオクワガタが採れる産地で実際に採集されたものをWD(ワイルド)と呼びます。
このWDからブリードをしていって、他の産地の血を混ぜることなく累代飼育をして楽しむこともできます。もちろん他の産地が分からないものよりも希少性は高くなります。
採集すること自体が難しいオオクワガタだからこそ、色々な産地のオオクワガタを集めて飼育する醍醐味があるのです。
大きさ・形にこだわって飼育する!
オオクワガタが国産クワガタの中でも最高峰といえるのは、その姿・形ゆえじゃないでしょうか。
他のクワガタにはない独特な雰囲気と重厚感をもっていて、見比べてみると一目瞭然です。
昔はオオクワガタといえば7cm(=70mm)を超えるものは特大サイズでした。1,000万円の値段がついて「黒いダイヤ」ともよばれたことがあります。
飼育技術が飛躍的に向上した現在では、70mmオーバーはもう当たり前で、今では80mm後半~なんと90mm台へ突入している時代になりました。
これはオオクワガタ飼育に限りませんが、カブトムシ・クワガタムシ飼育ではブリードをするうえでこのギネスサイズの更新を目指している人も多いです。
独自のブリード方法など試行錯誤して大きいサイズを羽化させることを目指す楽しみ方です。
さすがにそう簡単にギネスサイズを更新することはできませんが、それでも大型のオスが羽化したときの感動はやっぱりスゴイです。
また、形のキレイさにこだわってブリードする人もいます。BE・KUWA(ビークワ)という専門誌では「オオクワガタ美形コンテスト」が開かれ、そこで入賞するオオクワガタをみると本当に美しいかたちをしています。
まとめ
ひとくちにオオクワガタを飼育するといっても、色々な楽しみ方があります。
今回ご紹介したほかにも、もちろん色々な楽しみ方をみつけて自分だけの視点で楽しむこともできます。
オオクワガタ飼育の魅力はだれでも始めやすく、そのうえ奥が深いので長く続けられるというところではないでしょうか。
産地にこだわるも良し。サイズにこだわるも良し。
楽しみ方に正解はありませんので、ぜひまずはオオクワガタの飼育をスタートしてみませんか?
今日はこのへんで。
それではまた!