「オオクワガタの寿命ってどのくらいだろう?」
今回はこの疑問についてお答えします。
いきなり結論からいうと、
当店ではお客さまに質問されたらこのようにお答えしています。
ただこれだけでは実は不十分でして、寿命についていくつか知っておくべきポイントがあります。
今回はそのあたりについて詳しく解説していきます。
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目次
オオクワガタの寿命ってどのくらい?目安は2~3年です。ただし・・。
先ほど書いたようにオオクワガタの寿命の目安は2年~3年です。
ただしこれは一定の条件のうえでの目安でして下記のとおりです。
■飼育下によるもの
■活動を始めてからの寿命
■オス・メス別々に飼育した場合
詳しくみていきましょう。
飼育下によるもの
オオクワガタの寿命の目安2~3年というのは飼育下の場合です。
正確な数字は分かりませんが野生のオオクワガタの場合は確実にもっと短くなります。
野生の場合は恐らく1年以上生きられれば長生きの部類に入るのではないでしょうか。
というのも野外でオオクワガタを採集した場合、ほとんどが新成虫(その年に羽化した成虫)しか採れないからです。
■十分なエサが確保できるとは限らない
■外敵がいる
■気温などの環境が厳しい
このあたりが理由になります。
飼育下で大切に育てられた場合と、野外の厳しい環境の中で生きていく場合では飼育下のほうが長生きしやすいからです。
活動を始めてからの寿命
一般的に寿命といえば『成虫になって活動を始めてから死ぬまでの期間』のことをいいます。
通常、幼虫期間は除きます。
オオクワガタの場合は成虫に羽化してから活動を始めるまで飼育下だと2~3ヶ月くらいかかります。
活動を始めるというのは『自分で蛹室から出てきてエサを食べる』ということです。
つまり羽化後の休眠期間は寿命に加えないんですね。
というのも種類によってはこの休眠期間がものすごく長いクワガタがいるんです。
たとえばお馴染みのノコギリクワガタ。
短命なイメージのノコギリクワガタですが、実は成虫に羽化してから10ヶ月くらいは休眠しています。(個体差でもっと早く活動することも有)
長い休眠後、活動を始めたら2~3ヶ月ほどで死んでしまいます。
なのでノコギリクワガタの寿命は?と聞かれれば『2~3ヶ月ほど』とお答えしています。
オス・メス別々に飼育した場合
寿命の目安はオスとメスを別々に飼育した場合です。
一緒に飼育させると繰り返し交尾をします。交尾をすると体力を消耗して寿命が短くなることがあります。
またメスは一度交尾を済ませると嫌がる場合があり、怒ったオスに殺されてしまうこともあるためリスクが出てきます。
オスとメスとでは寿命に違いはあるのか?
オスとメスどちらが長生きするのか気になるところですが、産卵させた場合はメスのほうが早く死んでしまうことが多いです。
特に2~3回と繰り返し産卵したメスはまずほどなくして死んでしまうでしょう。交尾したオスも体力を消耗しますが、産卵はそれ以上に消耗するからです。
そのためオスとメスどちらが長生きしやすいかといえばオスになると思います。
寿命はあくまで目安。個体差によっても違いがある。
飼育下のオオクワガタの寿命は2~3年と紹介しましたが、あくまでも目安です。
やはり生き虫ですので個体差によるところも大きいです。
羽化したての成虫でも短期間で死んでしまうことだってありますし、飼育環境に問題なくても1年ほどで死んでしまうこともあります。
また今までの経験上では大型のオスのほうが小型のオスに比べると長生きしやすいです。体力が違うようですね。
オオクワガタを長生きさせるコツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
オオクワガタの寿命について紹介しました。
まとめると次のとおりです。
■オオクワガタの寿命の目安は2~3年
■飼育下の場合。野生はもっと短い。
■寿命は活動後の期間を指す(違う場合もあるので注意)
■交尾・産卵させると寿命は短くなりやすい
■寿命はあくまで目安。個体差にもよる。
オオクワガタは国内のクワガタの中では断トツに長生きしやすい種類です。
4年以上生きたという話も聞きます。
カブトムシ・クワガタムシというと夏だけのイメージが強いですが、そう考えるとオオクワガタはスゴイですよね。
大切に飼育してあげれば長生きしやすいのは間違いありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
今日はこのへんで。
それではまた!