野外での採集が非常に困難なクワガタムシですので、これからオオクワガタ飼育を始めようという方はまずはオオクワガタを購入しなくてはなりません。
今ではオオクワガタは専門店やネット通販で気軽に購入することができます。
ではオオクワガタの価格ってどのくらいなのでしょうか?
今回はオオクワガタの価格について解説していきたいと思います。
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目次
オオクワガタ成虫の価格ってどのくらい?
オオクワガタの成虫は通常は完品のペアで販売されています。
完品というのは、商品として何も問題がない良品のことをいいます。完品については別の記事で詳しくご紹介しますね。
ペアというのはオス・メスのペアということです。クワガタムシ・カブトムシの業界ではほとんどの場合ペア売りが基本です。オスだけメスだけの単品というのは、突発的にお店が出さない限りはなかなか売っていません。
では、オオクワガタ成虫ペアの価格はどのように違いが出てくるのでしょうか?
大きなポイントとしては下記の4つが挙げられます。
- サイズ
- 産地
- 血統
- 累代
サイズについて
まず価格に一番大きな影響を与えるのがサイズです。特にオスのサイズですね。
これはオオクワガタに限ったことではありませんが、クワガタムシ・カブトムシの価格はサイズの違いによって差が出てきます。
もちろん大きいサイズのほうが高価になります。今までに羽化した最大サイズ(ギネスサイズ)に近い大きな個体は何十万円もの値がつくでしょうし、そこまで大きくなくても80mmを超えれば数万円の価格はつきます。
逆に一般的な普通サイズ、60mm~70mmくらいのペアでしたら、3,000円~8,000円くらいで購入できます。
サイズが違うだけでどれも同じ種ですので、これからオオクワガタ飼育を始める方は普通サイズのものから始めてみるのがおススメです。
産地について
産地というのはそのオオクワガタがどこで採れたオオクワガタの子孫なのかです。
オオクワガタは野外での採集が非常に難しいため、どこで採れたオオクワガタか明確なものは希少性が高くなります。
三大産地として佐賀県筑後川周辺、大阪府能勢町、山梨県韮崎市が挙げられます。ここ以外にも日本各地にオオクワガタが採れる産地がありまして、採集が難しいレアな産地は高価になります。
産地が違えども同じ種なので、産地によってじゃっかんの特徴(大アゴや体つきなど)はありますが、明確には判別できませんので信頼できるお店から購入することが望ましいです。
血統について
血統というのは代々大型のオオクワガタが産まれやすい個体になります。オオクワガタを大きく育てる上でひとつの要因となります。大型血統のオスとメスから産まれた子は大きく育ちやすいということです。もちろん大きく育てるにはその他の要因も重要なため、必ず大きく育つというわけではありませんが血統の良いものは高価になります。
累代について
累代というのは野外で採集した個体から何世代目かを表すもので、お店によって表記の仕方に多少の違いはありますが目安として下記のとおりです。
- WD・・ワイルド。野外で採集された個体です。
- WF1・・ワイルドエフワン。野外で採集されたオスとメスから産まれた子です。
- F1・・血を入れ替えて産まれた子です。 例) F1×F2(別血統同士の場合)=F1 CBF1ともいいます。
- F2・・同血統のWF1同士の子、もしくは同血統のF1同士の子です。(=CBF2)
- F3・・同血統のF2同士の子、もしくは同血統のF2同士の子です。(=CBF3)
WDやWF1は希少性が高いため高価になります。F1以降は特に価格に差がでることはありませんが、あまり累代が進み過ぎているものは避けた方が良いです。オオクワガタの場合ではF6くらいまでは問題ないと思います。
オオクワガタ幼虫の価格ってどのくらい?
オオクワガタ幼虫の価格はどのくらいでしょうか?
こちらは成虫とは違い、1頭ずつ販売されていることが多いです。オオクワガタの幼虫は3令になってある程度大きくなるとオス・メスの判別がつくようになりますが、100%とはいえませんのでオス・メスを明確にして販売しているところは少ないです。
成虫の場合はサイズが大きいほど高値になりましたが、幼虫の場合はサイズで値段が決まるようなことはあまりありません。産地や血統、累代によっては成虫と同じように価格に違いがでます。
普通のオオクワガタ幼虫でしたら、目安として1頭800円~1,000円くらいです。ここに産地や血統、累代など価値ある要素が加わると1頭2,000円~3,000円くらいになる場合もあります。
特別な血統のオオクワガタでなくても、飼育次第では大型の成虫に育てることは十分できますので、最初は1,000円くらいの幼虫を購入するのが良いでしょう。
ちなみに、販売されている幼虫の大きさが表記されていることが多いので、初令・2令・3令のどのタイミングから育てるかにもよります。
安いオオクワガタにはどんな理由が?
上記では価格が高くなる要素について紹介しましたが、逆に価格が安くなる場合もあります。
いわゆるA’品(エーダッシュ品)やB品(ビー品)とよばれる完品ではない個体です。例えば羽化不全で羽がきちんと閉じきっていない場合や、足が欠損していたりアゴが欠けていたりする場合です。
どのくらい安くなるかは程度にもよります。後ろ足が欠けていて交尾ができにくかったり、アゴが欠けていてメスが産卵しにくかったりするものは価格が大きく安くなりやすいです。
逆に産卵にも寿命にも影響がない程度のもの(体に大きな凹みがあったり、アゴが少し曲がっていたりなど)はそれほど安くならない場合が多いです。
とはいえ、初めてオオクワガタを飼育するならやはり完品の個体を手に入れてください。
まとめ
オオクワガタの価格の違いには色々な要因があることを紹介しました。
いきなり高価な個体から飼育を始めてみるのも良いですが、価格は違えどどれも同じ種のオオクワガタになります。
いくら丈夫なオオクワガタとはいえ、生き物ですので飼育に不手際がなくても突然死んでしまうということもあります。
高価なオオクワガタがいきなり死んじゃったらショックです(汗)
今日はこのへんで。
それではまた!