オオクワガタを飼育する際に、飼育するペアが成熟しているのかどうか知っておくことは重要です。
特に交尾・産卵をさせたい場合なら必須になります。
今回は成熟とはなにか?オオクワガタの成熟期間や判断するポイントについて紹介します。
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目次
オオクワガタの成熟ってなに?
成熟とは次のような状態のことをいいます。
学術的にはどうかわかりませんが、一般的にはこのような意味合いで『成熟する』といっています。
『子孫を残せる』ということがポイントでして詳しくはのちほど解説します。
成虫に羽化したからといってすぐに交尾・産卵できるわけではない。
オオクワガタに限らず他のクワガタやカブトムシでもそうですが、成虫に羽化したからといってすぐに交尾・産卵できるわけではありません。
そのため特に産卵させたい場合には成熟しているかどうか判断することが重要になるんですね。
オオクワガタが成熟するまでの期間はどのくらい?

オオクワガタが成熟して交尾・産卵が可能になり子孫を残せる状態になるまでの期間の目安はこちらです。
羽化したばかりのオオクワガタはまだ体が柔らかく色も真っ黒ではありません。数週間ほどで体が固まり普段みているような状態になります。
見た目はオオクワガタになってもまだエサを食べません。
オオクワガタは飼育下の場合、羽化してから約2ヶ月~3ヶ月くらい経つとエサを食べるようになります。
後食するまでの期間は個体差や飼育温度によっても変わってきます。飼育温度が低ければ長くなりやすいです。
また、種類によっても後食するまでの期間に大きな違いがあります。(オオクワガタとミヤマクワガタなど)
ここで注意が必要なのが、オオクワガタの場合は後食したらすぐに交尾・産卵させてOKではないということです。
後食してすぐはまだそれほどの量は食べません。徐々に食べる量が増えて動きも活発になっていきます。
しっかりと成熟するまでの目安がオオクワガタの場合は「約5ヶ月~6ヶ月」というわけです。
というのも、まだ完全に成熟していなくても交尾・産卵する場合があるんです。
ところが完全に成熟していない場合、たとえ交尾・産卵しても生殖能力が十分でなく無精卵あるいは無精子のため卵が孵化(ふか)しないことがあります。
※個体差によるところも大きいので、後食してから短期間でも問題なく産卵する場合もあります。5~6ヶ月というのは『十分な期間』ということです。

※他のクワガタやカブトムシなど種類によっては後食してすぐに成熟することもあります。成熟後の寿命が短い種類もありますのでその場合はできるだけ早く交尾・産卵させる必要があります。
成熟したかどうか判断するポイント。

先ほどオオクワガタが成熟するまでの期間は「約5ヶ月~6ヶ月」と紹介しましたが、期間のほどにも判断するポイントがあります。
■食欲が旺盛になる(たくさん食べる)
■活動が活発になる
成熟するとエサをたくさん食べるようになります。食欲が旺盛かどうかが成熟を判断するポイントのひとつです。
食べ具合の違いが分かるように普段から小まめに観察しましょう。
成熟した個体は明らかに活動が活発になります。マット上に頻繁に出てきて歩き回ったり、威嚇したり。
手で持ったときに掴まる力も強いです。
オオクワガタの場合は時期も考慮する必要がある。
オオクワガタは越冬(冬眠)する種類のため、交尾・産卵には時期も考慮する必要があります。
オオクワガタの産卵に適した時期
これ以外の時期でも産卵する時はしますが、温度が低いと冬眠状態になり、一度その状態なるとオオクワガタは産卵が難しいです。
たとえば6月頃に羽化したペアがいるとします。
そうすると成熟するのがだいたい11月~12月頃になってきます。
そこで12月頃に産卵セットして産んでくれるかというと難しいんです。
逆にいえば一度冬を越したオオクワガタはバッチリ成熟しているということ。
冬を越したあとの夏が産卵させるにはベストの時期です。
※ちなみに外国産のクワガタ・カブトムシの場合は冬季でも加温すれば産卵する種類が多いです。
成熟に終わりはあるの?
成熟を「交尾・産卵して子孫を残せる状態」であると解説しました。
では成熟には終わり、つまり産卵できなくなる時期がくるのでしょうか?
これはオオクワガタに限りませんが、
つまり寿命がくるまで基本的には交尾・産卵は可能な状態が続きます。
とはいえ長く生きていると基本的には産卵数や成功率は低くなっていきます。
また産卵を繰り返したメスなども同じです。
まとめ
オオクワガタの成熟について成熟期間や判断するポイントを紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
■成熟とは『交尾・産卵をして子孫を残せる状態』
■後食=成熟ではない(オオクワガタの場合)
■羽化してからの期間、食べ具合、活動が活発かで成熟を判断する
■冬季に成熟期間を迎えたら次のシーズンに交尾・産卵させる
■寿命がくるまで交尾・産卵は可能。ただし産卵確率・数は落ちやすい。
一番重要なのは羽化した時期です。
なので羽化時期が明確なペアを入手するようにしましょう。
今日はこのへんで。
それではまた!